【内覧会でどこを見る?】内覧会で見るところについて !!マンション編 Part2!!

今回は、引き続き「【内覧会でどこを見る?】内覧会で見るところについて !!マンション編!!」のPart2となります。

Part1に比べて、少し深入りした知識となってきます。

若干マニアックすぎる面もあると思いますので、そちらについてはご勘弁いただければと思います。

もちろん今回も、一級建築士であり、分譲マンションの業界に従事していた私の個人的な視点を記事していきます。

皆様の参考材料としていただければ幸いです。

 

修繕積立金と管理費を確認

マンションに住むと必ず修繕積立金と管理費がかかります

そもそも修繕積立金と管理費はどのような費用であるかというと・・・

修繕積立金:マンション維持・管理のための修繕費用

      (例:アスファルト舗装の修繕や自動ドアの更新)

管理費:管理会社へ支払う費用

    (例:管理人や担当者の人件費)

イメージとしては「修繕積立金=マンションの貯金」「管理費=管理費用」と捉えていただくと分かりやすいと思います。

 

では、このような項目の”何”を確認しなければならないのか・・・

それは、修繕積立金と管理費の金額が”安すぎないか”どうかを確認してください。

安ければ安いほどいいと思われる方もいらっしゃると思います。

 

しかし、修繕積立金と管理費はマンションを維持・管理するための費用です。

安すぎれば、正当なマンション維持・管理がなされない可能性があります。

私の経験上、この2つの金額が安すぎて問題になっているマンションがほとんどです。

場合によっては、修繕積立金の値上げや一時金徴収の可能性があり、そこで払う払わないの問題が出てくることもあります。

金銭的なトラブルというのが一番勃発しやすく、長期化する傾向にあります。

 

したがって、皆さんにはこういったトラブルにならないようにするため、次の内容で金額や対策等を記載いたします。

 

●長期修繕計画を確認

まず、長期修繕計画とは「マンションの資金計画」のための書類になります。

そこには、修繕積立金や管理費などの収入修繕工事や設備の更新費などの支出が記載されています。(マンションに対する収入と支出になります。)

長期修繕計画は、その名の通り長期にわたっての資金計画となり、国土交通省ガイドラインでは30年以上の長期修繕計画を推奨しています。

つまり、修繕積立金と管理費の値上げ時期などが記載されており、確認することが出来ます。(管理費については、記載されていない場合があります。)

おそらく、長期修繕計画を見た段階では、不明な点が多いと思いますので、担当者の方に詳しく説明して頂くようにしてください。

ここで、いつ頃にどれくらいの値上げを予定されているか確認していれば、そのこと知った上で購入することが出来るでしょう。

知らずに購入することが、一番の不幸であると私は考えております。

 

業者は基本的にこのような書類を見せてこない場合が多いです。

理由としては、「見せると売れない」からです。

したがって、一般消費者の方々にも最低限の知識を持っておくべきであると私は思います。

 

 

以上、「マンション編 Part2」の記事になります。

実は、まだマンション自体の品質や性能については、記事にしておりません。

なので、次回以降にその内容について記事にしていきます。

最後までご精読頂きありがとうございました。