【間取りはどうする?】間取りの考え方 Part2

先日のPart1に引き続きPart2をやっていこうと思います。

今回も、一級建築士である私自身の個人的な見解を交えた内容も記載させて頂きます。

 

●階段の配置はどうすべき?

階段の配置の仕方には大きく分けて2パターンあります。

廊下に配置」か「LDK内に配置」の2パターンです。

それぞれメリット・デメリットはあります。

廊下に配置した場合・・・

メリット:プライバシーが確保されやすい、玄関から階段までが分かりやすい

デメリット:将来的に子供との会話がしづらくなる可能性がある

一方、LDK内に配置した場合・・・

メリット:将来的に子供との会話が嫌でもできる

デメリット:プライバシー空間が確保されにくい

というようなメリット、デメリットがございます。

 

私個人としては、どちらにしても後悔はないと感じます。

将来暖かい家庭を築く上で、若干の違いしかないですし、家庭が崩壊するときはしてしまいます。

したがって、部屋の配置や家の大きさによって柔軟に対応していくことをお薦めいたします。

 

●収納の広さは大きめに!!

住む上で収納は、必須事項といっても過言ではありません。

では、具体的にどれぐらいの広さが必要であるのか。

一般的には、家全体の面積の10~20%程度が必要であると考えられています。

多くの住宅でもそれだけの収納は確保されていますが、私個人的には空いてるスペースはどんどん収納スペースすべきであると考えています。

理由としては、女性のお洋服や子供のおもちゃなどものが確実に増えてくるためです。

また、お布団なども季節によって変わるため、かさばらないように少しでもスペースを確保しておく必要があるでしょう。

 

とはいえ、現実的に確保が難しい場合もあるので・・・

夫婦寝室(8㎡の場合):約3~6㎡(≒1.5~3帖)

子供室(5㎡の場合):約2㎡(≒1帖)

廊下(2階建ての2階):約2㎡(≒1帖)

が実用的に使いやすいとされている収納の広さとなります。

こちらはあくまでも目安であるため、狭くすることも可能です。

とはいえ、上記の広さに満たない収納があるプランや間取り図を見られた際は、担当の設計士に質問してみることをお薦めいたします。

 

以上、間取りの考え方について記載いたしました。

間取りの考え方は千差万別で正解がないものであると言われております。

一応、セオリーがあるものの土地の形や条件などによってはセオリーが全く通用しないなんてこともあります。

したがって、今後注文住宅をご検討される方は、セオリーに反していたとしてもどうしてもやってみたいこと実現したいことを担当へ強くぶつけてみてください。

そう言った要望が、思わぬ方向で実現できる可能性があります。

また、住宅を知っているからこそ、セオリーが固まってしまう設計士も中にはいますので、無茶である要望も一度口に出してみてはいかがでしょうか